月別アーカイブ:2008年2月
三和土(たたき)1層目

月曜日から老松店の土間工事が始まっています。
月、火で店舗の養生をして、土間をはつってバラスを引くまで準備していましたので朝から土を練って叩きはじめました。
本日全二層の内の
1層目の作業でした。

土間の通常は赤土や、場合によっては少量のセメントを混ぜるのですが、老松店の土間は吸水性を高める為に、
昔ながらの方法で行いました。
8人~10人で丸1日かかって叩いて無事終了する事ができました。びっくりしたのが
叩く作業はとても忍耐がいる事でした。皆、腕がパンパンに張っていたようです。明日は1日乾燥させてから、あさってに仕上げの二層目の作業に入ります。叩く方もゆっくりと腕を休ませてあげてください。
同時に屋根とトイレの工事を行っていますが詳細はまた後日お知らせ致します。現地にパソコンを持ち込んでいましたので随時作業風景をUPしようと思っていましたが、思い通りにはいきませんでした(汗)
紙に作業のポイントや注意点などを記録するだけで精一杯でした・・・(大汗)
投稿日:2008年2月27日 23:16 PM カテゴリー:
たたき土間気合が入ってます

老松トイレ改修工事用の材料の準備のピッチが上がってきています。大工皆の士気も高く、いい仕上がりになりそうな感じがしています。

この写真は女性用の洗面台です。こんな感じで仕上がる予定です。表面はカシューを塗ってしあげます。カシューナッツを原料にした「カシュー漆」の塗膜は高硬度でありながら弾力性のある、といった理想的な塗膜となり、耐水性、耐熱性、耐薬品性、耐溶剤性に大変優れています。しかし、艶がでてしまう為にいままでは「山賊」ではあまり使用していませんでしたが耐久性向上の為に今回は使用してみます。
他の店舗の洗面台では最初は綺麗ですが、長く使うにつれて腐ってきています。老松店ではより綺麗な状態を長く保てると思います。
投稿日:2008年2月22日 15:00 PM カテゴリー:
職人手洗い天板加工中

昨日から老松店のトイレ改修工事の材料の刻みがはじまっています。写真は砥部焼の洗面ボウルを収める為の1枚板です。
トイレの工事は床から壁、そしてトイレ機器まで全て新規にします。今までのトイレはかなり老朽化しうていましたので今回の土間の工事にあわせ、急きょする事になりましたので大工達は大忙しです。
私は色々と追われております・・・(汗
投稿日:2008年2月21日 16:43 PM カテゴリー:
職人「短冊藁」&「混合砂」製作中

たたきの土間の準備が着々と進んでいます。
写真は
藁(わら)を短く4㎝位にカットして
「しているところです。
「藁」は土と一緒に混ぜ合わせます。これは
土の繋ぎ役です。「藁」によって土間の割れを防ぐ事ができます。
切断につかっている道具は「押し切り」と言います。

写真は
「鬼真砂」と
左官砂(海砂)を混ぜ合わせているところです。鬼真砂:左官砂=2:1の割合です。
それから今日は工事の全体打合せをしました。なんとか期日内に工事をおさめるのに大変でした。あと4日後には工事開始です(汗
投稿日:2008年2月20日 21:57 PM カテゴリー:
たたき土間たたき土間試作中

老松店の
たたきの土間をつくるのは簡単ではありません(汗
左官さんと色々話しをして配合などを煮詰めています。老松店の土間は特殊で、より良いものを作る為に事前に色々
試作する事にしました。
写真は
真砂:石灰が3:1で藁を混ぜています。藁はヒビなどが入ったりして割れない為の物です。一番水はけが良いのは真砂だけが理想なのですが、これだけだと固まらないので石灰をいれる事によって固めます。
真砂、川砂、石灰、にがりを配合して、繋ぎの為に2㎝位の藁と長い藁を使用します。

入荷した砂を見ると目が細かすぎてこれですと水はけが悪いので、大きい目の「左官砂」という砂を新たに仕入れたいとおもいます。この砂の目の大きさが水はけ具合に影響します。
昔の民家の土間は
赤土が多く、
湿気が多いような感じの仕上が多いと思いますが。これは昔は近くにある土だけで土間を作った為だと思われます。老松店のどまは赤土がほとんどなく、
カラっと乾燥した仕上がりになっています。これが左官泣かせで赤土が無いために繋ぎが悪く、ヒビがはいる恐れが多いです。
手間はかかりますが、お客様がみても「凄いな~」と言っていただけるように頑張って完成させたいと思っています。完成した際には少し土間に水を落としてみてくださいませ。スっと水が染みこんでくれるとおもいます。
投稿日:2008年2月16日 10:44 AM カテゴリー:
たたき土間